6月14日信州上田ツーリング
 
すみんこさんからスパトラを譲ってもらうため、信州上田市小牧まで行って来ました。
今回の目的は@スパトラAKに夫婦で乗るすみんこ夫妻と会うB信州を走るだ。
5月中からスパトラについてメールでのやりとりはしていたのだが、仕事が忙しく6月に入ってからとお願い。
いつ行こうかと思っていたら、気づいたら入梅!週間天気予報は絶望的だったのだが、
前日の天気予報は、何とか夕方まで天気は持ちそうとわかり、急遽出発することに。
さて、梅雨の季節+雨男のツーリングどうなることやら。
 
01:30 起床
目覚ましなしで起き、天気を確認、とりあえず雨は降っていないようだ。
まだ、出発時間まで時間があるので、メールをチェックし、ルートと装備を確認。
麻積ICから上田小牧に抜けるルートもあるが、ビーナスラインを楽しみたいので、高速料金節約もあり諏訪ICから下りることにする。朝のビーナスラインを楽しみむためには、6時頃に諏訪ICを下りるとして、3時30頃にでれば着けそうだ。
 
03:15 待ちきれず出発
03:00頃から待ちきれずツーリングの準備をするが、日帰りなので、ほとんど荷物もない。地図と着替えをウェストバックに詰め込み、Kに向かう。ヘルメットは行程の半分が高速なので、最近買った2wayタイプではなく、フルフェイスを選ぶ。
空はよく見えないが、雲がでている模様、とりあえず雨は降っていない。
深夜なので、マンションの下からバイクを押して出し、道路に出てからKに跨る。右足でRブレーキをかけながら、右手でメインスイッチを入れ、スタートボタンを押す。
軽快なエンジン音とともにKが目覚める。心なしかエンジン音が乾いている、久々に走れるとKもわかっているような気がする。ぽんとタンクを一叩き、「今日は頼むよ」。実質マンションを出たのは03:15だった。
 

 
瀬戸−R248−多治見IC 
この道は、愛知県と岐阜県を繋ぐ緩やかなアップダウンと高速コーナーの続く道で、岐阜・長野方面へ向かう時は必ず通る滑走路だ。
 
200番台の国道なので、深夜でもちらりほらりと車が走っている。今日は道中も長いし、まだ空も暗く道も見えないので、車の流れに乗って走る。
途中かなり濃いガスがでてきた、真っ暗な上シールドに水滴がつき前が見にくい、初っぱなからこうなるとは、今日のツーリングをはかなりつらいのか?
 
多治見ICから中央自動車道に乗り、諏訪ICへ向かう。暗いので視線を遠くにおきづらく、まだ体が固いようで体重移動ができていないので、ハンドルをこじってしまい走りづらい。
 
04:00-15 恵那SA到着 
飲み物とハイカを購入し(ハイカ残5850)、給油と空気圧チェックをすます。空気圧は2.3kgに設定、180kmで走行することはないだろうからこれで大丈夫でしょう。うっすらと空が藍色になってきた頃、諏訪SAに向け出発。
 
藍色の空はどんどん明るくなってきて、路面も見えるようになり、高速に体も慣れてきた。でも先の長い道中を考え巡航速度は6000rpm。Kは心なしかいつもより軽やかなふけ上がりだ、大変気持ちいい。
 
恵那山トンネル
恵那山トンネルへの登りが始まる、高速としてはこの部分はそこそこ曲率があり、少しは高速を楽しむことができる。
6000rpmを維持し、恵那山トンネルに突入、風切り音が少なくなる。ついでに直線も続くので、風防に入り込みスロットルをワイドオープン。回転数を9000rpmまで上げる。最後から数えて大きな目盛りを越えた!あれ、この速度ってレッド越えなくてもでたっけ?
 
夜明けの珈琲を諏訪SAで
トンネルをでると、藍色の空は白さを取り戻しつつあり、山際が赤くなり始めている。
ふと浮かんだ「諏訪湖を眺めながら夜明けの珈琲」の魅力にとりつかれ、道を急ぐことにし、駒ヶ根SAを通過。
振動で役に立たないミラーに後方から近づきつつあるヘッドライトが映る。
捕まれば、赤切符(かも?)なので、アクセルを開け9000回転まで上げた、ミラーを覗くと、先程の車両はついてきていないようだ。再びミラーを確認し巡航速度まで落とす。がしばらくするとまた近づいてきた。
「本格的にやばいか?」と思い、もう一度引き離し、コーナーでミラーに相手が映っていないのを確認し、約4000rpmまで減速。相手の車両が追い抜いていく、先程の車両はアコードワゴンであることを確認、「なんだ一般車両か」。
安心したので、アコードワゴンを追いかけペースメーカーになってもらう。うーんこのアコード7000rpmを超える速度で走ってる、かなりハイペースな巡航速度だ。
この車さえいれば、もし追尾されても、9000rpmまで上げこのアコードを抜けば、捕まるのはこのアコード、なんてすてきな状況だ。
しかし30分後岡谷JCにて件のアコードは長野道へ、楽しいクルージングも終了、でもアコードのおかげで諏訪SAには予定より早く到着。
 
05:05 諏訪SA到着
体が冷えていて、早めの朝食を採りたいところだが、ガラス越しでなく塀の上から直接諏訪湖を見ていたくなり、また、またもやふと浮かんだ「白樺湖で優雅な食事&珈琲」に惹かれ、恵那SAで買ったペットボトルの珈琲と煙草ですます。
それにしてもここから見る夜明けの諏訪湖はうっすらともやっており、上がり始めた太陽にきらきらと湖面のさざ波が輝き、とても綺麗だ。









 
ビーナスライン始点
諏訪SAを下りて、諏訪市郊外のビーナスライン始点を通過。この時間は諏訪市自体も交通量が少ないので快適に走れる。
先程からなんかリズムがおかしい、コーナーでの進入速度を何度か間違えてる、どうやら高速慣れしてしまい、体感速度が狂っているのと、コーナーの曲率を読んでいないのが原因のようだ。
体内センサーを調整し、ややゆっくりコーナーに侵入することを心がける。
 
蓼科
この道はとってもなじみが深い道で、今まで何度も通っている。最初に訪れたのは(記憶のない頃なのだが)中央道が伊那あたりまでしか開通していない頃、家族で訪れたのが最初と聞いた。さすがの親父も下道がつらかったらしく、次に訪れるのは小学校3年生の頃、以後中学に入るまで毎年連れてきてもらった。
初めて自分の運転でここまで来た時はなんだか大人になった気分がしてほこらしげだった。
 
蓼科から白樺湖へ抜ける道の途中、緩やかな傾斜の緑の絨毯と蓼科が見渡せる場所がある。自分がもっとも好きな風景の一つで、初めて見た時はとっても感動した。残念ながら今は道路の下の木が大きくなってしまい、昔ほどの展望は無い。それでもやはり綺麗だ。
しばらく風景に見とれていたが、寒くなってきた。薄いジャンバーとTシャツだけでは初夏とはいえ、朝の信州では貧弱な装備のようだ。早く暖かい喫茶店に入って温かい珈琲をすすりながら朝食と優雅な時間を楽しみたい。Kのエンジンをかけ、白樺湖への道を再び走り出す。
 
06:00 優雅な食事の予定が・・
白樺湖に着き、湖の畔のコンビニが閉まっているのを見つけ嫌な予感がする。
湖の周りを一周しても、やはり開いている喫茶店など一軒もない!
どうやら食事は不可能のようだ、そうわかるとよけい腹がへってきた。それに食事などで1時間を予定していたので、時間が余ってしまった。
とりあえず、この先で朝食にありつける事を願い、一服の後Kに再び跨る。












いよいよここから旧有料道路部分のビーナスラインが始まる。快適な高速ワインディングと滑らかな路面、高標高特有の背の高い木のない風景が見渡す限り広がる。朝早いので人もまばらだ、もったいなくてぶっ飛ばす気になれない。
 
 
 



















                            途中紅葉かと間違うような真っ赤な花が高原を彩っている。後からわかったのだがツツジらしい。
 
 














 
 
 
 
この道から富士山が見えるらしい。まだここから富士山を見たことはないのだが、たぶんあれが富士山だ。前回の時もそうだったが、今回も雲をかぶっているので、はっきりとはわからない。
 
寒い時は風防効果の強いKから下りるともっと寒くなる。もっとゆっくり撮影したいが空腹+貧弱な装備なので、そのまま走り出す。
 














雨男?梅雨?
写真を見ていただければ、わかると思うのだが、だんだん雲行きが怪しくなってきた。
白樺湖までは見えかけていた青空がだんだん無くなってくる。案の定少しぱらっと降り出してきた、シールドに水滴が着き、貧弱装備のジャケットが濡れ、空腹な体がさらに冷えてきた。先程までの風景を楽しむ余裕が無くなってきた。それにトイレに行きたい!
とりあえず雨はすぐやんだ、通り雨だったようだ。
 
霧ヶ峰高原ドライブイン 
に到着し、すぐさまトイレへ直行、出てくると風が強く雲の流れが速い、やんだはずの雨が降り出してきた。ドライブインなのだから、ここで朝食を食べて雨をやり過ごしたいが、やむかどうかわからないし、そもそもやっている店がない。出店のような店の軒先がKごと雨をしのげそうなので軒先を借りる。ただで場所を借りるのも気が引けるので、飲み物くらいはと、自動販売機へ向かう。よかった「暖かい」がある。缶コーヒーを買い、しばし一服。
駐車場に目をやると、他にもバイクが来ている、こんな時間から走り来るような人もいるんだ、まあ自分も人のことは言えないが(笑。
雨がやんできた頃、2stのような音をさせ、軽トラが上ってきた。朝早い時間から軽トラで登ってきて、散策でもするのかなと思っていると、目の前で止まった。どうやらこの店の人で、今から開店準備らしい(゜_゜i)。
お礼とわびをいい、早速K再び走らせる。
雨も既にやんでおり、曇りでちょっと寒いが何とかなりそうだと考えていると。
 
前方に霧の壁が・・・・。
 
さすがは霧ヶ峰だと感心してはいられない、ちょっと迷うが、そのまま突入。
ま、前がみえん(涙。
この霧は場所により、濃淡が違うので、どうやらのようだ。見通しがよくなったと、いい気になって走っていると、いきなり視界数メーターの世界に突入してしまう。「せっかくのビーナスラインが霧の中か」と思うと引き返して晴れるまで待ちたい気もするが、そもそも天気が好転してくれる保証はないしない。
ゆっくりと行程を消化する。八島ヶ原高原、和田峠とコンスタントに通過。


三峯山の展望台でちょっと一休憩と思ったが、真っ白で何も見えない上、風がとても強く、寒くて一服する気にならない。写真を一枚撮りすぐにKに乗り込む。












 
 
 
 
 
 
走り出してまもなく、突然霧が晴れた。どうやら雲の区間を通過したようだ。
うっすらと太陽さえさしており、背中が暖かい。
 
途中バイクの集団とすれ違う、
ヘルメットの中でこっそりと教えてあげた「こっから先は霧だぞー」。
 











 
 
ビーナスライン終点
落合大橋を超え、R142へ抜ける最後の分岐点を通過すると、ビーナスラインの様子が一変する。つづら折りの連続だ。がっちりしたギアを3速に落とし、Kは急速に高度をかせいでゆく、いよいよ終点の美ヶ原高原美術館が近いのだ。
途中山本小屋へ抜ける道がある。(今回は行かないが)もしうつくしの塔に寄るなら、この場所にバイクを止めるのがいい。
空腹感と寒さそれに便意を解消できるかもと、試しに山本小屋へ行ってみたがやはりまだ開いていない。再び美ヶ原高原美術館へアクセルを開ける。コーナーが緩やかになってきた、終点が近いのだ。高原に不釣り合いなオブジェが右に見えてたら、ほどなく美ヶ原高原美術館の建物が見えてくる。
この美ヶ原高原美術館は経営がフジテレビらしく、建物にフジテレビのマークが付いている。
そういえばフジテレビの終わりに流れる美ヶ原高原美術館と箱根彫刻の森のCMは味があってよかった。一年中同じCMなのだが、冬の間は「冬季閉館中」のテロップが流れる。閉館中なのに毎晩流れる不思議なCMだ、でもなぜかとてもそこに行きたいと感じたCMだった。
いまは名古屋に住んでいるので見られないが、まだ流れているのだろうか。
 
とりあえず、店が開いてないかと淡い期待を持ちつつ寄ってみるが当然開店準備中。
しばし駐車場で上田小牧へのルートを考えてみる。
和田峠から来るR142へ抜ける分岐まで引き返すルートもあるのだが、来た道を引き返すのは嫌ので却下。
武石村へ下るのは決定として、そのあと県道62号でR152へ出るか、美ヶ原公園西内線を抜けて、R254−R152へ出るか。しかしこの美ヶ原公園西内線は'97ツーリングマップルでは展望がいいと書かれてはいるけど、オフ車マークだから砂利道だ。砂利道はKには辛いが、時間が余っているので、できれば越えてみたい。
悩んでも決められないようなので、とりあえず武石村に下りてみることにする。
 
武石村へ
武石村へ続く道は、つづら折りで高低差がかなりあり、また路面もあれ気味でやや細い。
いやがおうにもフロントに荷重がかかる、Fタイヤが編摩耗して、Fフォークがへたり切っている自分のKには少々きつい道だ。
速度が上がるとフロントタイヤの編摩耗で、フロントが暴れ出し、それを無理矢理押さえ込んでいると、コーナー侵入前に加重移動ができず、ハンドルをこじりながらのコーナーリングになってしまう。こじりながらのコーナーリングでは、荒れた路面にデコボコに体がついていけず、よけいフロントが暴れてしまう。
それに、先程から、空腹+寒さ+便意(小)に便意(大)が加わってきた、事故るとショックで脱糞してしまうかもしれない。うーんそれだけはさけなければ。
 
加重移動は、体を前にもってくることで、ステップに加重しやすくなる。しかし当然シートから抜重になり、途中ほとんど中腰で下りてきたので、武石村の観光センターまで下りてきた時は精神的にも体力的にも疲れてしまった。
観光センターにはおみやげやさん2軒と、食事処、釣り堀、無料トイレがある。
便意を解決し、食事処に入ってみるが、やはりまだ準備中(涙)
珈琲だけならいいとのことなので、一休憩することにする。
下りてみると少々暑くなってきた。
 
ついでにルートを聞いてみたが、美ヶ原公園西内線はやはり通行止めらしい、県道62号にもうつくしの湯というのがあるらしいから、そちらに行ってみるか。
武石村から丸子町へ繋がる県道62号はほとんどまっすぐな 道で快適な巡航速度もかなり高いのだが、時間調整と観光のため敢えてゆっくり走る。
で、もちろんうつくしの湯は準備中(号泣)
 
R152北上
丸子町に入り、R152と合流したところで、給油。冷たいガソリンがタンクに満たされ、タンクを挟んでいる足がひんやりして気持ちいい。
気温が上がり始め、汗をかき始めたので、ジャケットを脱ぎしばしTシャツで走る。
R152は交通量もあり、町中を走るので、おとなしく車の流れに乗り上田市を目指す。
食事ができる店はないようなので、LAWSONでたまごサンドとルーツ・アロマブラックを買う。
いままで缶コーヒーというと、甘かったるい物が多く。無糖珈琲の物もあったが、全然おいしくない。このルーツ・アロマブラックは無糖缶珈琲としてはおいしい。またボトル式を採用してくれているので、「飲みきる」必要はなく、バイク乗りにとっては嬉しい。
 
駐車場のベンチで「優雅な食事?」をする。
再びKに跨り、R152を千曲川の手前、東郷橋をわたり、川沿いに上田小牧に向かう。
目的のセブンイレブンに着いたのは予定より早い10:05だった。
 
セブンイレブンでシュークリームを買い、先程買った缶コーヒーとともに駐車場で地面に座って食べる。約束の時間までまだあるので、一寝入りしたいがさすがに初めて会う人の前で、駐車場の地面で寝てるわけにもいかず、地図を見ながら帰りのルート、上田市の近郊を調べる。
学生時代にサークルで、菅平に毎年合宿にきていたので、上田市は通過しているはずなのだけど、ほとんど覚えていない。
 
すみんこ夫妻
連絡ミスがあり、すみんこ夫妻と合流できたのは11:00。旦那さんが迎えに来てくれた。その時すみんこさんは会合中だったのだが、会合をを切り上げ駆けつけてくれた。
すみんこさんの旦那さんは、優しそうな人でどことなく自分のおじさんに似ているので、初めてあった気がしない。すみんこさんはと言うと思ったよりすごそう(笑)
すみんこさん一家はおじいさんもバイクに乗るバイク一家、K二台を含めて10台ほど所有しているとか、羨ましい限りだ。
 
さっそく今回の目的の一つである、3台列べての写真。
3人ともこだわりをもって2vを選んだ訳ではないけど、2vのKが3台並ぶって珍しくないです?
左から、すみんこさんの、旦那さんの、自分のK100RS2v
旦那さんのK100RSは自分と同じパニア装着車、パニアは綺麗に白く塗られている。ここで発見、旦那さんのKは自分と同じ平行輸入車で、車体番号も約100番違い。
それにしてもとっても綺麗だ。
とても自分と同年式のKとは思えない。自分のKはエンジンブロックが部分部分白く腐食しているのだが、旦那さんのKはそれが無い、旦那さんはツーリングの後いつもしっかり掃除するらしく、それがここまでの車体を綺麗な理由かもしれない。こまめな掃除は必要ないと思っていたけど、やはりこまめに掃除するべきか。
 
 
 すみんこさんの赤いK100RS。
某ショップが所有していた物らしく、程度がいい。
見た目はRサス以外はノーマルに見えるのだが、なぜか取り回しが軽い。





 
 
 
 
 
 
 
 
 





帰宅後、写真を良くみてみると・・・・・やられた「この兄ちゃんおいしすぎる」
                                拡大図
 
 
 
 
 
 
 








 
今回のもう一つの目的である、スパトラを見せて貰う。どうやらパニアの上に乗りそうだ。スパトラは旦那さんが手際よく綺麗に梱包してくれた。
 
刀屋
写真を撮りながら、3台の周りでいろいろKについて話していたが、ちょうどお昼になったので、上田市で有名な蕎麦屋の「刀屋」に連れていってもらった。
写真を撮っている最中から雨が落ちてきていたのだが、そば屋に着く頃には雨足がちょっと強くなってきた。これ以上強くならないことを祈りながら店内へ。
この店は創業以来30年以上たっているらしく、いつも行列ができる店らしい。
ちょうど自分たちが到着した時は、混雑していたものの待ち時間なしで入れた。
ほんと偶然タイミングがよかったらしく、自分の後の客は雨の中待たされていた。
 
自分と旦那さんは大盛りを、すみんこさんは普通盛りのざるそばを注文。
しばしKの話でもしながら、蕎麦を待つ。
自分のKとすみんこさんのKはクラッチを握ると、サイドスタンドが収納されるのだが、旦那さんのKはそうではないらしい、旦那さんのKはロックのかからないサイドスタンドで、バイクを引き起こすと勝手にサイドスタンドが収納されてしまうとか。同じ2vでも違うんだ。
以前MLでも話したことのある。白煙の話題になる、自分のKはエンジンを切る前に右に傾けると再始動時に白煙が少なくなるのだが、旦那さんのKは傾けてから20秒ほど待ってからエンジンを切るといいそうだ。
 
運ばれてきた蕎麦は、ざるから落ちそうなくらい大盛りだ。うーん食い応えありそう。
蕎麦の堅さもよく、のどごしがとてもいい、あっという間に食べきってしまった。満足。
食後のそば湯を飲みながら、外を見ると雨、「合羽か・・」。
店の外で、待っている人がいるようなので、早めに店を出る。
外に出ると、雨にもかかわらず、入店待ちの客が10人以上いる。ほんと自分たちのタイミングはよかったようだ。
 
4台目
自分のKは3台列べられたうちの一番奥のはず、しかしなんかおかしい、「あれ!ストライプが付いてる?」!?。
自分たちが食事している間に、もう一台Kが到着していたようです。4vストライプの入ったKが増えてました。
 
 
Kってこんなにマイナーなバイクだっけ?周りを見るとヘルメットを手に持って、雨に濡れながら、入店待ちの方が。早速撮影の許可を頂き偶然集まった4台のKを撮影。









 
結局、その方も入店待ちの列から出てきて、一緒に撮影(笑
 
 
 
 
 
 
 
 
この方はいけぴょんさんで、関東から来た方とか、やはりいけぴょんさんも「刀屋」に来て、Kが3台いるのには驚いたとか。
 
まだまだK談義をしたいところだが、かみさんに「夕方頃に帰る」と言ってあったので、合羽を着て後ろ髪を引かれながら、名古屋への帰路に付く。すみんこさん夫婦は雨の最後まで見送ってくれました。
 
帰路
帰り道は近くのインターから乗るルートもあるのだけど、せっかく信州に来たのだからと、R152 大門街道を白樺湖を抜け諏訪市に出るルートを選択。
上田市を出るまで降っていた雨は、次第に弱くなり、大門街道(BGM西部警察)に入ったあたりでは完全にやんでしまった。いつ脱ぐかと考えている間に、いつの間にか美女平に到着、白樺湖までもうすぐだ。そこで合羽を脱ぎ、一服。
一服しながら、ジャケットを取り出し、合羽をたたむ。
そろそろ出発しようかと、Kに跨り、エンジンをかける。おお久々の白煙が・・・・・。
 
出発しようとした瞬間、また雨がぱらぱら降ってきた。「おーい」。
やむだろうと思ったが、白樺湖を抜けても、やむ気配はない。白樺湖を抜けたあたりから、道は混雑し始め、ビーナスラインの始点あたりでは渋滞の列に巻き込まれてしまった。信号の合流で多人数ツーリングの最後尾に付く、大型がほとんどなのだが、250cc位のバイクから、50cc程度のバイクまでの不思議な組み合わせの集団だ。しばらく一緒に渋滞を抜けていたが、後方からその集団の後続と思われるバイク集団がすり抜けてきて、集団に挟まれそうになったので、一気に何台かすり抜けし、集団から離れた。
 
このまま諏訪ICから、高速に乗り瀬戸へ向かってもいいが、雨天とはいえまだ日は高いし、このまますんなり帰るのももったいない。諏訪湖近くにある片倉館という通称1000人風呂に入り、そこで濡れたジャケットから合羽に着替えることにする。
諏訪ICを越えたあたりから、雨は強さを増してきて、いよいよジャケットがしみてきた。
合羽の装着を送らせたのは完全にミスった、しかしここで着てもあまり効果はない。
諏訪ICをこえた後、右手に川を見ながら進む。通常川沿いの道は信号も少なく、快適なルートが多いのだが、この道は通行量も多く、渋滞でのろのろとしか進まない。また道も狭く、すり抜けもできないので、渋滞の列で静かに濡れることにする。
股間が少し冷たくなってきた、どうやらパンツまで濡れ始めたようだ。
 
やはり川は諏訪湖にそそいでおり、そこで道は突き当たりとなるのだが、どちらに曲がっていいかわからない。片倉館への道案内は出ていないが、標識は右が上諏訪温泉と書かれているから、右のような気がするが、なぜか左手がウィンカーを押していた。
諏訪湖を右に見ながらしばらく走ることにする。
 
15:30 片倉館到着
しかし走れども温泉らしき建物は見えてこない。自分の頭の地図では、片倉館は諏訪湖の東岸のはずなのだが、どうやら南岸に出てしまったようだ。どうやら左折は間違いだったようだ。Uターンし今度は諏訪湖を左手に見ながら走る。
この雨の中遊覧船が湖を走っている。
先程の交差点をこえ、渋滞の列にしばらくしたがっているとやっと右手に片倉館が見えてきた。
木陰の駐車場にできるだけ濡れないようにKをとめ、濡れたジャケットをパニアケースに放り込み、合羽の上着だけはおり、片倉館へ向かう。
建物は西洋風の煉瓦基調の建物だ、古めかしい雰囲気のするが決して汚い感じはしない。煉瓦風の建物だから古くなっても味があるのだろうか。
この建物自体は諏訪湖が生糸で栄えていた時代、昭和3年の建築だと言うから、70年以上もこの場所でたたずんでいることになる。
昭和3年頃のこの場所はどんな風景だったのだろう。当然道は舗装されておらず砂利道で、家もほとんど板葺。ガスも水道も電気もないだろうから、夕方のこの時間になると、家々から夕飯の調理をする煙が立ち上っていたのだろうか。
いやいや野麦峠の時代だから、このあたりは製糸工場が建ち並んでいたのかもしれないな。でも、きっと夜になれば今よりずっと暗いはずだから、山々に囲まれたこの盆地から綺麗な天の川が見えていたはずだ。
 
野麦峠ということで、ネットで調べてみた。このURLに以下のように書かれている。
http://www.oct.zaq.ne.jp/poppo456/index.files/b_nomugi.htm 
『女工が、色仕掛けで慰留工作をされ、妊娠、自殺というケースが多い。「諏訪湖は工女の水死体で、ために湖が浅くなった」 結核、自殺、衰弱死、堕胎、嬰児遺棄。』
いい時代とは言えないのかもしれない、諏訪湖はいろんな人を見てきたのだろうな。
 
さて、脱線してしまったが、片倉館について
建物にはいると、中も古い西洋風の作りになっており、ブーツを脱いで左側の小部屋(元守衛室?)にあるロッカーに入れる。受付で入泉料400円を払い、脱衣所へ向かう。
部屋は塗り直しや修理がされているのだろうが、ほとんど昔の状態を保っているようだ。温泉という施設で、なぜ70年も建物が持つのであろうか。
サッシ等は最近のものが使われている、これは使い勝手からだろうが、建物の雰囲気という点ではちょっとマイナスか。しかし実用性重視という考え方は自分は好きだ。
 
脱衣所のロッカーはノーリターンの50円だ、ノーリターンのロッカーは久しぶりなので、ちょっと損した気分になる、「入泉料に最初から含めてくれればめんどくさくないのに」などと文句を言いながら、濡れた服を脱ぐ。
タオルを持ち浴場へ、左にラドン浴室、右に洗い場、階段を下りると、浴槽がある。
残念ながら、1000人風呂は大げさなようだ、みな立って入っても100人でいっぱいかな。浴槽の隣にも洗い場があるところを見ると、どうやら段の上の洗い場は昔は他の使われ方をしていたのかもしれない。
それにしても南紀の川湯温泉、東北の酸ヶ湯温泉と言い、1000人風呂とうたってはいるが、本当に1000人入れそうなお風呂は見たことがない。浴槽の大きさという点では、他の1000人風呂に比べ片倉館は一番狭いようだ。
 
まずは体を洗うために、浴槽隣の洗い場へ。リンスインシャンプーとボディーソープが備え付けてある。脱衣所にドライヤーが備え付けてあることを確認しているので、髪も洗う。2日ほど風呂に入らず+長距離ツーリングなので、リンスインシャンプーでは泡が立たない、2度洗いが必要だ。
体の垢を落とし湯につかかる。体が冷えてるせいか湯が熱く感じるが、とっても気持ちいい。浴槽は深く、自分の場合立っていても胸の下あたりまで湯に浸かってしまう。下には黒色の玉砂利がひいてある。どこかで浴槽で歩くことにより、足裏の壺のマッサージ効果まであるとか書かれていた。
 
湯に浸かりながら考えてみる、西洋の文化を見て片倉財閥の片倉兼太郎がこの建物を建てたというだけあって、建物の細部の細かいところまで、西洋風に作られている。
しかしヨーロッパで温泉や銭湯などあまり聞かない。ローマ時代に上流階級に大浴場があったらしいから、この風呂はそのころのイメージで建てられているのだろう。となるとその時代の大浴場はこの風呂のように深かったのだろうか。
 
などと考えながら、もう少しゆっくりつかっていたかったのだが、あまり湯にのぼせると帰り道が辛くなるので、体が温まった程度で風呂を出る。
パンツやTシャツは替えをもってきたのだが、ズボンまではもってきていないので仕方なく替えのパンツをはき、少し濡れたズボンに足を通す。Kでなかったらもっとひどく濡れていたのは確実だ。
 
あー泊まりたい、せめて一寝入りと思うが、風呂に入る前にかみさんに電話で
「上田でいろいろつれてってもらい、今白樺湖あたり(大嘘)、渋滞が激しいから9時頃になるかもしれん。」
と言ったが、ちょっと不満そうだったので、やはり急いで帰ることにする。
 
16:45 片倉館出発
雨は到着した時と同じように、降り続いている。Kのタンクを一叩き、瀬戸まで頑張ってくれよ!
片倉館に来る時にチェックした裏道から諏訪ICへ向かう。信号もなくかなりすいている、どうやら地元の人のルートらしい。
途中本屋を見つけたので、中に入って自分が載っているという「BMWBIKES」を探す。これで3件目の本屋なのだが、この店にもおいてないようだ。
あきらめて、諏訪ICから中央道を一路名古屋へ。
 
17:05 諏訪SA
諏訪SAで、右パニアケース上に取り付けてあるマフラーがゆるんでいないかを確認、ゆるむ感じは一切しないが、ある程度速度を制限した方が良さそうだ。土産を買い、一服し、温泉でまったりとしてしまった頭と体にムチをうち出発。
 
雨は全然やむ気配はない、南の方が天気がよくないようだ。水煙の中をかき分け、Kのアクセルをひねる。橋の継ぎ目でやや滑るものの、こういう悪天候ではKの重量と、細いタイヤが確実に路面をとらえてくれる、これでFタイヤのぶれがなければ最高なのだが。
最初は速度は控えめにと思っていたが、どうせこの雨と水煙だ、パトカーは出てこないだろうと思い、だんだん巡航速度が上がり始める。しかしマフラーのこともあるから、6000rpm以下で巡航する。それにしてもトラックの上げる水煙はすごい、抜く一瞬は前が見えなくなる。
駒ヶ根SA前から、眠気を感じ始める。しかしまぶたが落ちてくるのではなく、目は開いたままだ、駒ヶ根SAで一休憩しようかともっていたが、そのまま通り過ぎる。
しばらくすると、雨がやや小振りになったこともあり、かなりやばくなってきた、バスの停留所でもいいから、休むべきか?と考えていたら。
 
無意識
ここで記憶がなくなる、気づいた時には、石が当たるような音をたてて大粒の雨がシールドにたたきつけられていた。走行車線を走っていたはずなのだが、追い越し車線を走っている(無意識に追い抜きまでしていたのか?)。ミラーに(車間はあり)白い車両が映っている。「警察車両!?」。すぐに走行車線に戻り白い車をやり過ごす、どうやら一般車両だったようだ。
どれだけ意識がなかったのかわからないが、おかげでかなり頭がすっきりし、もう休憩の必要はなくなったようだ。
 
大雨のためか松川ICからパトカーがあがってきた、抜きたいところであるが先程から制限速度は50km、しかもパトカーが100km/Hぐらいの速度で走っているので、さすがに抜くことはできない。速度を落とし、先程の白い車を挟みパトカーの後を付いていくことにする。
どうせ県境は越えられないだろうから、次の飯田ICでおりてくれるはずだ。
でも、赤色灯を見ていると、途中BGMが西部警察だったこともあり、西部警察のオープニングと自分がオーバラップしてくる。疲れているのか。
パトカーはやはり、飯田ICで下りていった。
 
18:30 屏風山PA
あれほど激しかった雨だが、恵那山トンネルをこえると、ほとんどやんでいた。
屏風山PAで一服し、かみさんに瀬戸の天気を聞く、どうやらジャケットを着ることはあきらめて、合羽のままの方がいいようだ。
多治見IC通過に備え、ハイウェイカードと通行権を一まとめにしてグローブでも渡しやすいようにして、出発。
ちなみに自分のハイカは通行権が入るように袋状のケースの一面を裂き、料金所でひとまとめにして渡して受け取れるように、通行権と一緒に入れてある。
 
多治見ICで本線から離れ減速レーンへ、速度計で減速を確認。料金所で一まとめにした通行権とハイウェイカードを渡す。
 
料金所のおっちゃんはハイウェイカードを一瞥し、「0」言いながら、こちらも見ずに残高0のカードを突っ返してきた(これはこちらの落ち度だが、ちょっと腹が立つ)、通行料金をの残りのカードから引き出し、せっかく一まとめに袋に入れて、渡したカードをバラバラにして返してきた。疲れていたの大変腹が立ち、突っ返して「袋に入れてくれ!」と言ってしまった。やはりかなり疲れていたのかもしれない。でもせっかくこちらがスムーズに料金所が通過できるように一まとめにして渡しているのに、バラバラにして返すことはないだろう。
 
多治見市内で、5件目の本屋でBMWBIKESを手に入れ、既に薄暗くなった山道を超えマンションのある瀬戸へ向かう。
瀬戸へ到着し、Kに「お疲れ」のタンク一叩きをできたのは19:30であった。
本日の走行距離650km (内高速314km)
消費燃料41.41L (当日分以外100km分を含む)
平均燃費18.11km/L(満タン計測法、最高20.36km/L最低16.1km/L)
所要時間16時間
費用 ガス代5,200 ハイカ5,000(正味6,700)食費953 土産等5,040 雑誌3,500
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